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変更履歴オブジェクトについて
SAPの変更履歴オブジェクトは、SAPシステム内で行われるデータやオブジェクトの変更に関する情報を記録するための仕組み。
変更履歴オブジェクトは変更文書を作成し、その中に変更の詳細や変更を行ったユーザーなどの情報を保持される。
これにより、システム管理者や開発者はデータやオブジェクトの変更を追跡し、必要に応じて以前の状態に戻すことが可能となる。テスト時や影響調査などの際に使用する機会が多い。
変更履歴テーブル
変更履歴テーブルとしては下記が存在する。変更履歴全てを保持しているため、データ量が膨大な件数あるので、基本的には対象のオブジェクトクラスを指定して実行する必要がある。
| テーブル内容 | テーブルID |
| 変更履歴ヘッダ | CDHDR |
| 変更履歴明細 | CDPOS |
主なオブジェクトクラス
使用頻度の高いオブジェクトクラスとしては下記が存在。
共通
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 稼働日カレンダ | FACTORYCAL |
| 祝日カレンダ | HOLIDAYCAL |
| 祝日変更 | HOLIDAY |
| 分類クラス | KLASSE |
| 分類特性 | FEATURE |
| ロール管理用変更文書 | PFCG |
ロジ一般
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 品目マスタ | MATERIAL |
| 品目ロット | CHARGE |
| 価格条件マスタ | COND_A |
SD:販売管理関連
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 得意先マスタ | DEBI |
| 得意先与信管理 | KLIM |
| ライセンスマスタ | EMBK |
| 受注伝票 | VERKBELEG |
| 出荷伝票 | LIEFERUNG |
| 請求伝票 | FAKTBELEG |
| 受注伝票ライセンス | VBEX |
MM:在庫/購買管理関連
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 仕入先マスタ | KRED |
| 購買情報 | INFOSATZ |
| 供給元一覧 | ORDERBUCH |
| 変更伝票:購買依頼 | BANF |
| 購買依頼 | EINKBELEG |
| 購買管理のバージョン | REVISION |
PP:生産計画/管理関連
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 設備マスタ | EQUI |
| BOM | STUE |
| BOM | STUE_V |
| ネットワークと指図の変更文書 | ORDER |
FI:財務会計関連
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 勘定コードマスタ | SACH |
| 資産マスタ | ANLA |
| 銀行マスタ | BANK |
| 国際銀行預金口座番号 | IBAN |
| 会計伝票 | BELEG |
CO:管理会計関連
| 内容 | オブジェクトクラス |
| 原価要素マスタ | KSTAR |
| 原価センタマスタ | KOSTL |
| 活動タイプ | LSTAR |
| 内部指図 | RKAUFTRAG |
| 利益センタマスタ | CMDT_PC |
| 利益センタマスタ | PRCTR |
| 管理会計マスタグループ | SETS |
補足
変更履歴のオブジェクトクラスが不明の場合は、SE16等でテーブル:TCDOBを参照。テーブル名に調べたい名称を入力し検索すると、該当するオブジェクトクラスを確認する事ができる。
また、TCD:SCDOでアドオンテーブル等で変更履歴を取得したい場合は、新しくオブジェクトクラスを登録することが可能らしい。

