カスタマイズ

【SAP】国依存の郵便番号設定の特殊チェックについて

郵便番号の特殊なチェックについて

アドレス情報の郵便番号の入力には、テーブル「V_T005_B」にてSAP内で特殊なチェックロジックが実装されている。

SAPの国依存の郵便番号設定に関連するテーブル「V_T005_B」は、国別の郵便番号の設定情報を保持するためのテーブル。

このテーブルには、異なる国に対する郵便番号の書式や制約を管理するためのデータが格納される。国依存の特殊チェックはキー「9」により有効になる。

標準で特殊チェックされる国

カナダ、オランダ、ポーランド、スウェーデン・スロバキア・チェコ共和国、韓国、ポルトガルの郵便番号は標準で特殊チェックが設定されている。

アメリカ : チェックルール 9 に依存せず アメリカ国内のアドレスの郵便番号が NNNNN または NNNNN-NNNN (ZIP +4) の書式を持っているかどうかチェックされる。
国名 郵便番号フォーマット
カナダ ANA NAN M5G 2C2
オランダ NNNN AA 1234 AB
ポーランド NN-NNN 12-345
スウェーデン・スロバキア・チェコ共和国 NNN NN 123 45
韓国 NNN-NNN 123-456
ポルトガル NNNN-NNN または NNNN 1234-567 または 1234

 

V_T005_B テーブルの利用

このテーブルは、SAPの標準機能やカスタマイズで国別の郵便番号の書式や制約を設定する際に使用される。

特定の国に対して異なる郵便番号のフォーマットが必要な場合、このテーブルを適切に設定することで、郵便番号の入力を制限したり、数値郵便番号のみを許可したりすることが可能になる。

たとえば、日本の郵便番号は7桁の数値で構成されていますが、他の国では文字を含む郵便番号がある場合もあります。このような場合に、国ごとに異なる郵便番号の書式を設定するために「V_T005_B」テーブルが使用される。