目次
BADI「INVOICE_UPDATE」とは?
BAdI「INVOICE_UPDATE」は、請求書照合(MIRO)で請求書伝票の保存前に実行されるBAdIです。
BADI「INVOICE_UPDATE」のタイミング
BAdI「INVOICE_UPDATE」は、請求書の更新が行われるタイミングで呼び出されます。具体的なタイミングは以下の通りです。
- 保存アクションの直前
- データ更新が行われる直前
- データの更新処理中
CHANGE_AT_SAVE
このメソッドは、データが保存される直前(保存アクションの直前)に呼び出されるポイントで実行されるカスタムコードを定義します。
データの変更を加えるための処理や、追加のバリデーション、計算、他のシステムとの連携などを行う際に使用されます。
CHANGE_BEFORE_UPDATE
このメソッドは、データ更新が行われる直前に呼び出されるポイントで実行されるカスタムコードを定義します。
更新処理の前に特定の操作を行う必要がある場合に使用されます。更新前のデータ変更やチェックを行う際に利用されます。
CHANGE_IN_UPDATE
このメソッドは、データの更新処理中に呼び出されるポイントで実行されるカスタムコードを定義します。
更新処理の際に特定の操作を行いたい場合に使用されます。更新処理の途中でのデータ操作や計算などに利用されます。
これにより、請求書の処理に特定のカスタムコードを統合できます。特定の条件に基づいて処理を追加したり変更したりすることが可能です。
BADI「INVOICE_UPDATE」の利用方法
BAdI「INVOICE_UPDATE」を使用する手順は以下の通りです。
- SAP開発環境にログイン: 開発環境にアクセスしてください。
- BAdIメンテナンス画面にアクセス: トランザクションコード「SE18」を使用してBAdIメンテナンス画面にアクセスします。
- BAdI「INVOICE_UPDATE」を選択: メンテナンス画面で「INVOICE_UPDATE」を検索して選択します。
- 実装の作成: 新しい実装を作成し、実装名や説明を指定します。
- カスタムロジックの実装: 実装内でカスタムロジックを記述します。請求書の処理時に実行されるカスタムコードをここに追加します。
- 保存と有効化: 実装を保存し、有効化します。これにより、カスタムロジックが実行可能になります。
まとめ
BAdI「INVOICE_UPDATE」は、SAPシステム内で請求書の処理に関するカスタムコードを統合するための拡張ポイントです。
請求書の作成や変更時のタイミングで特定のカスタムロジックを実行でき、柔軟なカスタマイズが可能です。
カスタマイズ例としては特定の条件に基づくデータ変更や外部システムとの統合があります。エラーメッセージの設定も可能で、システム内の処理をより柔軟に制御できます。
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