【SAP】全銀フォーマットについて

全銀フォーマットとは

全銀フォーマットとは、銀行間で電子的に振込を行う際に用いられる共通のデータフォーマットのことです。

具体的には、日本国内の銀行において、振込手続きの際に必要となる振込依頼書に書かれる情報を、電子データとして取り扱うための規格です。

振込元口座や振込先口座の番号や名義人名、金額、用途などの情報を共通の形式で表現し、銀行間で送受信することができます。

全銀フォーマットは、日本国内の銀行間での振込において広く用いられており、また、多くの会計ソフトやインターネットバンキングなどでも採用されています。

振込手続きをスムーズに行うために、全銀フォーマットに対応したソフトウェアを使用することが推奨されています。

SAPでの全銀フォーマット

SAPには、全銀フォーマットの機能が含まれています。具体的には、SAPのFIモジュールにおいて、全銀フォーマットによる振込や口座振替などの銀行取引を行うことができます。

また、SAPには、全銀フォーマットで必要となる情報を自動的に生成する機能があるため、手作業による入力ミスを防ぐことができます。

全銀仕様データの取り込み可能文字

全銀仕様データの取り込み可能文字については、以下のような点が挙げられます。

JIS X 0201に準拠した文字

全銀仕様データは、JIS X 0201に準拠した文字のみが取り込み可能です。JIS X 0201は、日本語の文字コードの1つであり、半角カナ、半角英数字、半角記号などが含まれます。

Shift-JISに準拠した文字

全銀仕様データは、Shift-JISに準拠した文字の取り込みも可能です。Shift-JISは、日本語の文字コードの1つであり、JIS X 0201に加えて、漢字などの全角文字も含まれます。

一部の特殊文字は使用できない

全銀仕様データには、一部の特殊文字が使用できない制限があります。

具体的には、バックスラッシュ()、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、スラッシュ(/)、ピリオド(.)、コロン(:)、セミコロン(;)、カンマ(,)、アットマーク(@)などが制限されています。

これらの文字は、全銀仕様データにおいては、エスケープ処理を行う必要があります。

以上のように、全銀仕様データに取り込み可能な文字は、JIS X 0201やShift-JISに準拠した文字に限定されます。

特定の特殊文字は使用できないため、エスケープ処理が必要になることがあります。