PG:「RSINCL00」
プログラムの影響調査には、どのテーブルにアクセスしているか、使用している汎用モジュールは何か、など確認したい場合があります。
もちろんソースコードを確認して実際にアクセス箇所を確認することも可能ですが、
漏れが発生する可能性もあります。
SAPにはPG:「RSINCL00」という標準プログラムが存在し、それを使用することでソースコードを読み解く手間を省き、調査にかかる工数を削減することが可能です。
「RSINCL00」を使った調査の手順と便利な機能について解説します。
使用方法
アドオンプログラムの影響調査を行う際には、「RSINCL00」という標準プログラムを利用することができます。以下はその使用方法です。
- トランザクションコード「SE38」を開きます。
- プログラム名に「RSINCL00」と入力し、実行します。
すると、「プログラム」という選択項目のみが表示されますので、調査したいプログラム名を入力し、実行します。
「RSINCL00」のチェックボックス画面
次に、調査したい内容のオブジェクトや構文の画面が表示されます。
調べたい内容によって、該当する項目にチェックを入れます。
たとえば、「データベース操作」の項目にある「SELECT」「UPDATE」「MODIFY」「DELETE」に全てチェックを入れて検索すれば、参照・更新などを行っている全てのテーブル一覧が出力されます。
また、「汎用モジュール」にチェックを入れれば、使用している汎用モジュールの一覧を作成することができます。
「RSINCL00」の出力画面
上記チェック後に、チェックボタンを押下すると一覧が出力されます。
必要な情報を選択することにより、調査工数をかなり削減して確認することが可能です。
以上のように、必要な情報のみを抽出することができるため、非常に便利です。
まとめ
アドオンプログラムの影響調査において、「RSINCL00」を活用することで、ソースコードの読解作業を省き、調査にかかる工数を大幅に削減することが可能です。
具体的な手順や便利な機能を活用して、効率的な調査を行いましょう。